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デンキヤホール:昭和の心温まる雰囲気と伝統の味を守る浅草の喫茶店

千束通り商店街にある老舗デンキヤホールは、創業から120年間、地元の方々や観光客に愛され、その魅力を今も変わらずに伝えています。この喫茶店では、昭和の温かい雰囲気と伝統の味を味わいながら、心温まる時間を過ごすことができます。

デンキヤホールは、明治末期に電機屋として創業しましたが、日露戦争で創業者が兄弟を亡くしたことをきっかけに、女性や子供たちでも営める喫茶店に業態を変更しました。「デンキヤホール」という名前の由来は「電機屋」と「ミルクホール(軽飲食を出す店)」の組み合わせから生まれました。

デンキヤホールでは、「オムマキ」と「ゆであずき」が昔からの名物となっています。デンキヤホールの名物として知られる「オムマキ」は創業者の独自のレシピによるものです。一方、「ゆであずき」は、江戸時代末期から神社仏閣で提供されていたものを継承して、お店で楽しめるようにしています。

「オムマキ」は、深蒸し麺を使用し、もちもちとした食感が楽しめます。この麺を昔ながらの薄い卵巻きでオムライスのように仕上げています。「オムマキには七味唐辛子も併せてお出ししています。途中でかけてもらえると、印象が変わってより美味しく食べてもらえると思います。」(婦人画報より)

また、「ゆであずき」は、北海道産の大納言を三日かけて炊き上げ、自然な甘さが引き立っています。「お汁粉を想像して注文される方が多いかと思いますが、それよりも甘さは控えめに、しつこくないように仕上げています。スプーンで底の小豆をすくって食べてもらえると、小豆の自然な甘さを味わえますよ。「ほっとする美味しさ」、「身体に染み渡る」と評判ですね。」(婦人画報より)

デンキヤホールは、千束通り商店街の一員として、地域とのつながりを大切にしています。女将の杉平さんは、商店街の活気を保ち、新しい世代にもこの地で商いを続けてほしいと語っています。「デンキヤホールは、新しいことをしているわけではないんです。それでも昭和のレトロな雰囲気や、クリームソーダ、いちごジュースなどの古き良きメニューが、今の若い人たちにも気に入ってもらえています。こちらでは、お客様としっかりお話しできるように心掛けています。どちらからいらっしゃったのか等、何か会話ができるといいなと思っています。 お客様がまた来てくれるよう、小さな気配りも大切にしています。どなたでも楽しく、心が温まる時間を過ごしていただけるよう、一生懸命おもてなししています。」

2代目女将 杉平米子氏

デンキヤホールが提供する心温まる雰囲気と伝統の味は、訪れるすべての方々に、浅草の歴史と文化を感じていただく素晴らしい機会となっています。

デンキヤホール